ミューラー兄弟
モーゼル地方に生まれた男子9人と女子1人の10人兄弟姉妹がガラス工芸家のミューラー兄弟である。彼らはサン・ルイガラス工場で働いていたが、普仏戦争の勃発によりリュネヴィルに疎開。1885年頃兄弟のデジレとウジェーヌがガレの工場に入る。他の兄弟もそれぞれガラス職人の研鑚を積む。その後アンリ、ピエール、ヴィクトールは兄に続きガレの工場に参加。当時最先端のガラス技法や様式を学んだ。1895年アンリが独立し、リュネヴィルに工房を開設、兄弟全員が参加してガラス生産を開始した。製品の主流はカメオグラスで一部エナメル彩色のものも製造された。1906年デジレとアンリはベルギーのヴァン・サン・ランベール工場に招かれデザインを担当。第一次世界大戦の勃発により兄弟は離散、ウジェーヌは戦死するが戦後他の兄弟はリュネヴィルに戻り、1919年にクロワマールの工場を買収、1936年まで製作が続けられた。
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